局方塩

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日本薬局方塩化ナトリウムの製造

当社では現代医療に必要な様々な製剤原料となる日本薬局方塩化ナトリウム(以下、局方塩)を製造しております。

日本薬局方と局方塩について

 日本薬局方とは厚生労働省が定めた医薬品の適正な品質を維持するための基準となるもので、医薬品などの成分・分析方法等について定められたきまりです。
 塩化ナトリウムについても日本薬局方において他の医薬品と同じように純度試験が設けられており、不純物の少ない高純度塩化ナトリウムでなければこれらの規格を満たすことはできません。 さらに、局方塩には純度品質だけでなく、その製造環境・設備に対しても医薬品として相応しい構造的規制や衛生レベルが求められます。

医薬品としての塩の役割

 言うまでもなく、塩化ナトリウムは生体の生命活動に必要不可欠であり、最もシンプルなナトリウム補給剤であると考えられます。
そのナトリウムは最も生体内に普遍的に存在する物質で、同時に生体水分分布の重要な役割を担っているため、塩化ナトリウムは医療領域において電解質補給輸液、人工透析剤や洗浄液などさまざまな製剤の原料として利用されています。
 また、人体の体液と等張で刺激の少ない溶液にすることができるため、注射剤の希釈などにも使用されます。
 こうした塩化ナトリウムの用途は他の物質では代替のきかないものであり、その使用量は日本国内で年間何千tにもおよぶと言われています。
 当社は平成14年に局方塩のメーカーであったイヌイ株式会社様から製造管理・品質管理のノウハウを承継し、医薬品製造業者として認可を受け、平成15年には増産のため新鋭工場を建設しました。


 また、平成20年9月には改正薬事法に基づき医薬品製造業及び医薬品製造販売業の許可を更新し、医薬品GMP(メーカーが医薬品を製造するために守らなければならない製造管理、品質管理の基準)に適合した管理のもとに日本薬局方塩化ナトリウムを製造しています。

医療分野への貢献

 当社は、現代医療に必要な様々な製剤の原料として安心して使っていただける局方塩の安定供給を通じて、現代の診療・治療、患者さんのQOL(Quality Of Life 人が充実感や満足感を持って日常生活を送ることができること)に少しでも貢献できるよう邁進いたして参ります。